以前、サラ金業者から借入をしていたことがあり数年前に完済しました。
最近、過払金返還請求の話をよく耳にしますが自分にも関係があるのでしょうか?
完済済みでも過払金返還請求と関係する可能性があります。
貸金の利息については、利息制限法という法律で規制されていますが、かつて消費者金融業者や信販会社は、これを超える利率で貸付けを行っていました。このため、多くの借主について利息の払い過ぎという事態が生じました。
払い過ぎた利息は元本の弁済に充当されるというのが確定した判例ですので、利息制限法を超えた利率での利息の支払いを続けていると、どこかの段階で業者側の計算では借金が残っていたとしても実際には借金は返し終わったことになり、それ以降の弁済は元本分も利息分も含めてすべて過払金となり、業者に対して返還を請求することができることになるのです。
仮にあなたが借入をしていた業者の利率が利息制限法で定められた利率(たとえば、元本100万円以上の場合は年15%)を超えていたのであれば、既に借入を完済しているということは必ずどこかの段階から過払金が発生していたはずですから、その返還を求めることができることになります。
なお、過払金返還請求権は最後に取引をした日から10年で時効により消滅してしまいますので、数年前に完済したということであればお早めに請求されることをお勧めします。